ロングライン(100mライン)
通常、このロングライン(別名 100mライン)の配置レイアウトで構築し、養殖します。
1つのラインは約100mのワイヤー2本で構成されています。2本のワイヤーの間は70cm離し、それぞれのワイヤーを固定するために3メートル間隔で木製の杭を各34本設置します。そして、両端にアンカーとしての杭を打ち、最後にワイヤーに張力をかけて固定して完成です。この2本のワイヤーを1つのラインとし基本構成としています。
なお、100mのラインを構築するには十分な広さがないような干潟の場合、長さを短くするなど柔軟に構成を変更することもできます。
ライン構築後は、ワイヤーに対して平行に養殖カゴを吊り下げます。杭と杭の間は3個の養殖カゴを吊るすことができ、1個の養殖カゴで60個以上のカキを育成できます。
また、カキが十分に成長したあと出荷するまでの期間に下図の配置レイアウトにすることがあります。100mラインの配置からカゴの向きを変えるだけで簡単にこのレイアウトにすることができます。杭と杭の間に8個の養殖カゴを吊るすことができます。
なお、BSTの養殖カゴはこのような配置レイアウトの他に、垂下式への応用も可能です。詳しくは養殖システム概要をご覧ください。